花冷え
悲しくて苛立って臍で茶を沸かすどころか臍で牛スジを煮込めそうなくらい煮えくり返って泣きそうになったので桜を見に行きました
満開だった
辺りには花の甘い匂いと、屋台のソースの香りが漂っていた
子供の声や大人の歓喜の声、カメラのシャッターの音、人々が砂利の地面を歩く音、樹齢300年以上の大木の周りに、たくさんの年代の人在れど、300年も前の者おらず
しかし100年前までは、100人の老人がその木の太い幹に腰掛けることができたと言われている
どんなに今が辛くても、桜の木の300年に比べたら、ひとときの事で
単純に命の長さのベクトルが違うので比べる事ではありませんが
しかしなんとなく、一瞬の今でもかなしくてやりきれなくなってる自分がいかにただの一時の感情にすら揺れ動いてしまっているのだと思うと未熟さや弱さを感じてしまうのでした
花より団子
以上